カギを掛けない

かつて大学生だった頃、よく友人に誘われてカラオケにいったものでした、それも深夜に。
わざわざ深夜にばかり行っていたのは友人の都合上だったと記憶していますが、若かったとはいえよくやっていたものだと今では思います。

しかし当時の私の実家ではもっと変わったことが起きていました。
なんと自宅の出入り口のカギを開けっ放しにせざるを得なかったのです。
というのも玄関のカギが壊れていて施錠することは出来ても外から開けることは出来ずに、カギを完全に閉めることが出来なかったのです。

もっとも流石にカギを開けっ放しにしておくのは玄関ではなく、より目立たない勝手口の方ではありましたがそれでも不用心なことに変わりありません。
何度も両親にカギ穴を付け替えるように言ったのですが実際に変わったのはそれから数年が経ってからのことでした。
そんな変わった家でしたので、当然深夜に出かけるとなればカギを開けっ放しにしたまま出掛けるしかありませんでした。

まあ当時としてはそれが当たり前だったので、違和感はほとんどなかったのですがいつものように深夜に友人と出掛けて帰ってきたときのことでした。
なんと開いているはずのカギが掛けられており締め出されてしまったのです。
驚きましたが、答えはすぐに思いつきました。

夜勤だった父親が私の外出に気付かずにカギを閉めてしまったのです。
電話して起こすことも考えましたが深夜だったのでそれも躊躇われ、近所のインターネットカフェで一晩を明かしました。
よくある笑い話的な過去のエピソードの一つではあるのですが、今考えるとカギを掛けないというのは奇妙な生活だったと思い返されるのです。

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